下痢の治療に、食事療法がよく効きます
たまに暑い日がありますが、だんだん秋が近づいてきました。季節の変わり目や寒暖差のある日が続くと動物も体調を崩しやすく、下痢の症状が現れることがあります。下痢の治療に注射や内服薬を使うことは多いと思いますが、最近は特に療法食による治療が有効だなと感じます。昔から消化器疾患用の療法食はありましたが、獣医学の研究が進むにつれ内容が少しずつ変わっています。以前は補助的な治療として、または慢性的で普通の薬では治らない場合に療法食を使うことが多かったのですが、最近のフードは薬を使わなくても下痢を改善できることが増えた印象です。消化器用の療法食では、もともと動物自体が持っている善玉菌を増やし、活性化することで腸内細菌のバランスを良好な状態に戻す効果が期待されますので、薬よりも自然な形で腸の環境を健康に戻してくれると思います。下痢は飼い主からするととても大変な症状だと思います。少しでも早く治したい下痢に薬と一緒に療法食を、もしくはもともとお腹を壊しやすい体質の子には日常の食事として療法食を使ってみることをお勧めします。